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2017年11月12日説教

説教タイトル:わたしは復活であり、命である
聖書箇所:ヨハネによる福音書11:17-27

論壇 贖罪の犠牲
 レビ記は、献げ物の献げ方を教えることからはじまっています。すなわち、①焼き尽くす献げ物、②穀物の献げ物、③和解の献げ物、④贖罪の献げ物、⑤賠償の献げ物、の5つです。
 その中で特別重要なのが贖罪の献げ物です。はじめに「これは過って主の戒めに違反し、禁じられていることをしてそれを一つでも破ったときの規定である」(4:2)と儀式の目的が記されます。
 その後、「油注がれた祭司が罪を犯したために、責めが民に及んだ場合には、・・・」(3)。「 イスラエルの共同体全体が過ちを犯した場合・・・」(13)。「共同体の代表者が罪を犯し、・・・」(22)。「一般の人のだれかが過って罪を犯し、・・・」(27)というように、違反した当事者ごとに異なる献げ方が規定されています。
 それだけでなく、貧しい者のための軽減措置も書かれています。「貧しくて羊や山羊に手が届かない場合、犯した罪の代償として二羽の山鳩または二羽の家鳩」(7)、「貧しくて二羽の山鳩にも二羽の家鳩にも手が届かない場合は、犯した罪のために献げ物として小麦粉十分の一エファを携えて行き、贖罪の献げ物とする」(11)。
 以上のように、当事者別に、そして貧しい者への救済措置のある献げ方は、他の4つの場合にはありません。律法に違反することは誰にでもあり、誰もが贖罪の犠牲を献げねばならないゆえに、現実にそくした規定になっています。誰もがキリストの十字架という罪の償いを必要としていることにつながっています。
 儀式を司る祭司に向けては「あなたたちのなすべきことは、聖と俗、清いものと汚れたものを区別すること、またモーセを通じて主が命じられたすべての掟をイスラエルの人々に教えることである」(10:10-11)と命じています。律法と儀式をとおして、イスラエルが神により聖別された民であることを自覚させること、ここにレビ記の目的があります。
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