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2018年2月11日説教

説教タイトル:わたしを信じる者
聖書箇所  :ヨハネによる福音書第12章36~50節



論 壇 聖書翻訳と工夫 (No,6)
今年中に日本聖書協会より新しい翻訳聖書『聖書 聖書協会共同訳』が刊行されることもあり、東京教会月報2月号から日本語翻訳聖書の略史を連載しています。
委員会訳聖書としては1880年(明治13年)に『新約全書』が発行されました。これが「明治元訳」と呼ばれます。同年に『引照 新約全書』も刊行されました。これが改訳されて1917年(大正6年)に『改訳新約聖書』が発行されます。この大正に出された改訳聖書が一般に「文語訳」と呼ばれるもので、今でも聖書協会から文語訳聖書として売られています。
1888年(明治21年)に『旧約全書』、1899年(明治32年)に『旧新約全書』が刊行されました。旧約の改訳は完成しませんでした。
宗教改革以来、プロテスタント教会は信徒に聖書を読むことを奨励してきました。同時に聖書の理解を助けるため、欄外中や引照、また地図その他の付録をつけるなどの工夫を行ってきました。
委員会は明治14年に『真片仮名新約全書』、『真ひらがな新約全書』、『老人用(大字)聖書』も発行しています。宣教師ヘボンは明治13年にローマ字聖書『shinyaku Seisho』を出版しています。
掲示板に貼ってあるのは、ホーリネス教会が明治42年に出版した『符標 新約聖書』(1993年復刻版)の一部です(拡大コピー)。新約の明治元訳に、絵文字ともいえる符標をつけて読者に注意を喚起し、聖書からキリスト教信仰を正しく読み取れるように工夫したものです。また、白黒コピーなので分かりませんが、符標が示す本文は赤字で印刷されています。「緒言」を書いたC.E.カウマンは、中田重治とともに日本でホーリネス教団を作った宣教師です。
明治元訳は漢字にすべてルビが振ってありますが、正式な本文はルビのほうです。すなわち、本文であるひらがなに漢字を当てたので、「道」ではなくルビ「ことば」が本文です(ヨハネ1:1)。


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