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2018年12月16日説教

説教タイトル:悪は悪、善は善なのか
聖書箇所:ガラテヤの信徒への手紙5:16-26

論壇 『聖書 聖書協会共同訳』
 『聖書 聖書協会共同訳』が出版されました。「続編」の付いているものと、付いていないものがあります。続編とは、正典(聖書)ではないが旧約と新約の間を埋める歴史的価値のある書です。
 口語訳から新共同訳になったときに、ペテロがペトロ、カペナウムがカファルナウム、使徒行伝が使徒言行録というように固有名詞や書名がだいぶ変わりましたが、今回そのような変更は基本的になく、新共同訳の表記を踏襲しています。段落ごとの小見出しも、一部新共同訳と違いますがついています。引照聖句に加えて、注を付けて、定本に関する説明、直訳、別訳、補足などを入れています。巻末に聖書地図や用語解説を付けたのは新共同と同じですが、地図はカラー、用語解説は若干詳しくなっています。
 今回出版の聖書は、中型に引照聖句と注を付けたため、本文の活字が小さく、読みづらくなりました。今後、引照聖句の欄を取って活字を大きくしたもの、小型、大型、講壇用、新約のみなど、いろいろな聖書が作られるはずです。実際に教会で使われるようになるのは、それからだと思います。
 ロマ書1:17「福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。」(新共同訳)が「神の義が、福音の内に、真実から信仰へと啓示されているからです」に変りました。神の義が「神の真実から人の信仰へ」と啓示される、という解釈を取ったことによります。
 レビ記13章の、口語訳「らい病(ハンセン病)」、新共同訳「重い皮膚病」と訳されたツァラアトが「規定の病」となりました。マルコ1:40なども同じ。聖書が描く当時の地域にはハンセン病は伝わっておらず、レビ記の記述がハンセン病に当てはまらないこと、ツァラアトの語源も意味もわからないことゆえ、聖書が「定めている病」の意味で「規定の病」としています。(巻末の用語解説参照)
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